リウマチ科で扱う主な疾患

リウマチ科で扱う主な疾患

当院のリウマチ科では、「関節リウマチ」、「リウマチ性多発筋痛症」、「痛風」などの診療に対応しております。こうした病気の患者さまについて、お薬による治療を行ったり、理学療法士によるリハビリテーションを行ったりします。全身性の合併症を併発していたり、膠原病が疑われる場合は、高度な手術が必要になったときは専門の病院をご紹介いたします。

関節リウマチ

関節リウマチは、本来なら病原菌などの外敵を攻撃するはずの自己免疫が暴走してしまい、主に手足の関節が腫れたり痛んだりする病気です。初期の段階では指先の違和感がみられる程度で、日常生活への影響は限定的です。しかし、徐々に全身の関節に炎症が起きるようになり、腫れや痛みが引き起こされて関節可動域の制限がみられるようになります。さらに病状が進行すると関節は破壊され、変形するようになります。

関節リウマチの検査

関節リウマチが疑われるときは、主に血液検査と画像検査によって診断をつけていきます。このうち血液検査では、炎症の有無や程度を調べるCRPなどの数値を調べるほか、リウマトイド因子、抗CCP抗体、MMP-3の数値も確認していきます。画像検査では、X線撮影、超音波検査、MRI検査などが行われます。これら検査によって骨の変形や滑膜炎症の有無などを調べることができます。

関節リウマチの治療

関節リウマチと診断されたときは速やかに治療を開始し、関節の炎症を抑え、変形を防いでいきます。そのためにはまず薬物療法を行います。多くの場合、メトトレキサートなどをはじめとする免疫抑制薬を使用していきます。これは、効果が強力で副作用も少ないといった効果もあるのでよく用いられます。メトトレキサートだけでは効果が十分でないという場合は生物学的製剤を併用することもあります。さらに、定期的にリハビリテーションを行うことも重要です。当院では理学療法士が常勤しているので、診療時間内であればリハビリを行うことができます。

関節リウマチの手術療法

薬物療法やリハビリだけでは痛みが治まらない場合や、関節障害によって日常生活に支障が生じている場合は手術療法が必要になります。具体的には、滑膜切除術、人工関節置換術、関節固定術などがあります。このうち滑膜切除術は、痛みなどの原因となっている滑膜を取り除くことで、痛みなどの症状を改善する方法です。これによって腫れや痛みが明らかに改善するのでお薬の量を減らすことも可能となります。
人工関節置換術は、リウマチの病状が進行し、関節が破壊されてしまった患者さまが主な対象となります。人工関節は膝関節や股関節をはじめ、肩、肘、手首ほか、どの関節にも対応するものがあります。最近の人工関節は耐久性に優れており、再手術のリスクは減っています。また、関節固定術は壊れた関節を一つの骨にしてしまう手術です。指や手首、足首など、固定しても支障が少ない関節について行います。動かなくなるため、痛みが解消されて安定感も生まれますが、不便になるデメリットは避けられません。

リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症は、とくに60歳以上の活動的な男性に多く発症する自己免疫疾患のひとつです。肩周辺や背中、腰、大腿部など筋肉に激しい痛みが出ます。血液検査を行うと、体内で炎症反応が起こったときに反応するCRP、赤血球沈降速度(ESR)などの数値が高くなります。徐々に立ち上がりや歩行が困難となり、放っておくと寝たきりにもなります。
半数以上の患者さまに肩周囲の症状が現れますが、筋力が低下することはありません。さらに関節リウマチによく似た朝の手のこわばりや関節痛があります。関節痛はとくに夜に痛みが多くみられ、寝返りなどの際に痛みが起こり、身体を動かすことが困難になります。まれにですが、手の関節がリウマチのように腫れるケースもあります。

痛風

痛風は、足の親指の付け根などが激しい痛みに襲われる疾患です。「風に当たっただけでも痛い」という症状に悩まされるため、痛風と呼ばれるようになりました。なお、痛風は「高尿酸血症」という病気によって引き起こされます。尿酸は通常は腎臓から排泄されますが、何らかの理由で腎臓からの排泄が低下したり、プリン体を過剰摂取することで尿酸の生産が増加したりすると、尿酸値が上昇します。尿酸値が高い状態が続くと、余分な尿酸は針状に結晶化し、関節などに蓄積していきます。やがてその結晶は非常な激痛を伴う炎症反応を引き起こすようになるのです。健康診断などで尿酸値が高いと指摘されたときは、お早めに当院を受診するようにしてください。